極東組幹部・棚本清己逮捕報道
産経記事2018.1.22 05:00
【小学校近くに組事務所開設疑い、異例の「実質運営者」摘発 警視庁、組幹部を逮捕】
暴力団の事務所を小学校の近くに開設したとして、警視庁組織犯罪対策3課が21日、東京都暴力団排除条例違反の疑いで、指定暴力団極東会幹部の「棚本清己」こと棚本清美容疑者(65)と、事務所を新たに開設した組の組員ら数人を逮捕したことが、関係者への取材で分かった。棚本容疑者は事務所開設を主導し、「実質の運営者」として組の運営に関わったとみられる。同容疑で組長や組員ら事務所の実際の使用者以外を摘発するのは異例という。
関係者によると、棚本容疑者らは平成28年12月ごろ、小学校から約100メートル離れた東京都新宿区大久保のマンションの一室に暴力団事務所を開設し、運営していた疑いがある。条例は学校や保育園などの周囲200メートル以内の開設、運営を禁じている。
開設されたのは、極東会の下部団体の事務所。この組の活動実態を捜査する過程で、マンションの一室を事務所として使用している疑いが浮上。組対3課は、複数の組員の出入りを確認したことなどから、暴力団の活動拠点になっていると判断した。
棚本容疑者の動向から、同容疑者が事務所開設を主導していたことも判明。実質の運営者」として組の活動を取り仕切っていたとみて逮捕に踏み切った。組対3課は同日、新宿区大久保の組事務所など関係先数カ所を家宅捜索した。
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