造船疑獄と森友疑惑

造船疑獄は昭和29年頃の事件で検察特捜案件。その時の自民党幹事長佐藤栄作を逮捕する方針だった。しかし犬養法務大臣が指揮権を発動して、特捜捜査は中折れ。官僚機構の一部が選挙制度の元で成り立つ政治をどこまで掣肘できるかの問題であった。結果的に吉田内閣が倒れている。この事件で河井特捜はマスコミとタッグを組み、それにたいして検察内部からも指揮権発動工作がなされた。こういう政治的抗争は官僚組織という政治の内部組織が、政治を支配するという自己矛盾にどう対応するかという事だとおもう。同種の事件で歴史を探ると戦前の帝人事件は被疑者全員が無罪。結局、倒閣運動の手段であったということが歴史の判断でしょう。齋藤実(海軍)内閣が倒されたわけです。 1 小沢一郎と検察特捜小沢ハウス問題、西松建設問題という事件ですが、当時小沢は与党の幹部。ですから検察が小沢一郎を事件にすることはない。理由は、小沢を捜査する検事の上司の決裁が下りない。大阪特捜部が厚労省次官を捕る。郵便代金不正は厚労省の判子を使って実際にあった。ともかく、大阪特捜の検事は証拠を偽造した。大坪検事以下が証拠改ざんで逮捕された。この事件以外に三井環大阪高検公安部長が先に登録免許税免脱で逮捕されている。さらに1999年には次期検事総長まちがいない、則定衛東京高検検事長が銀座の女で失脚。最近では、元特捜部長石川達紘弁護士が早朝に女とゴルフに行く途中車を暴走させ人をひき殺している。 小沢一郎事件が立件されないのは、憲法の構造上できないのでしょう。それにマスコミの援護…

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