不動産ネタの詐欺の被害者。

積水ハウス海喜館事件というのがあって、不動産詐欺としては、逮捕者も出て、起訴されたものもいて、マスコミ的には終わった事件でしょう。まず話題的には「主犯格」とか「地面師」とか言葉が躍る。内田マイクさんや小山操さんのようなある意味周知の業界人が取り上げられて、言い方悪いけど、彼らはスターです。トリックスター(trickster)ですか。一種の英雄です。他人の不動産を売り払い、億以上の金を手に入れて、30年以上繁栄する。これを英雄視する人は必ずいます。不動産業というか、この業種は幅が広くて、ビル管理業までも含まれる。強引に例えると、ビルができるまでには多くの業種がかかわるわけです。ゼネコンという会社があって、こういう存在がいないと、末端の職人が困る。結局建物や道路を作るのは職人さんで、壁を塗る職人さんにハイテク職人さんがいます。どの職種も同じです。こういう職人さんに仕事を回す手配師というのが自然発生して、建築は請負業種ですから、請け負け(ウケマケ)になりがち。そういう時に前面にでて、仕事を守るのがよいゼネコンです。ゼネコンは総合的な技術の連携もする。こういうあるべきゼネコンから外れて、職人を搾取したり、公金を横領したり、談合もする。ゼネコンは受注産業で在庫が持てない構造の業種です。ですから、建築技術の維持には定期的に工事を作る必要がある。寺社建築で本願寺が修理されたら、次はどこだというのが、暗黙に行われていて、いい伝統であります。興福寺の改修を差配できる大工さんの棟梁は1000年に一度の仕事をする方であ…

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