過払い請求
元日弁連会長宇都宮先生が東京都知事候補として再出馬。不退転の決意を述べられた。その指示基盤を危惧する人も多いが私見によれば宇都宮先生を誘導できる人はいない。変に期待しても我が道を行かれる。さてです、宇都宮先生の仕事で特筆すべきは過払い訴訟の道筋をつけられた。宇都宮先生と数名の先生が中心となり、大法廷判決を三つ勝訴というかとった。これで世の中変わりました。サラ金業界から10数兆円が債務者に返されることになった。そのやり方もマニュアル的に作られて、誰でもサラ金から過払い金を取り戻せる。こういう部分まで作りこまれた一連の訴訟手続きは見事であります。政治家としての能力は十分すぎるほどある。(政治的に勝てるかは別)。
ところが、こういう制度や手続きを悪用?する人もいる。やくざもどきが過払い請求をして勝訴判決を得る。(立証責任の関係でそういうことができたりする)送客ビジネス、非弁屋ビジネスも盛んになる。
過払い請求できるのは高利金融の元客ですから、金融屋の社員が顧客リストを持ちだし、弁護士事務所に客を紹介し、過払い請求の報酬の20%取ったら、一人30万平均の報酬として送客屋の収益が6万となり、1000人送客したら6000万という売り上げになる。実際は億の収益です。そこでサラ金社員から送客屋が出てくる。そういうわけで、酒で溶けている弁護士や博打でダメな弁護士などを集めて弁護士事務所作ったりする。典型が潮総合法律事務所です。経営主体は様々。行政書士が多い気がする。いわゆる多重債務者の悩みは債権者の請求です。債…