商売は道によって賢し

その道を行く者には、他者にはわからない事情があります。地上げ道もその一つでありまして、大手が手を出さない案件を仕上げる。「複雑な権利関係」と地上げ世界を論ずる人は言うが、そんなものはない。関係性が安定していれば、複雑でも一つずつほぐせる。複雑にする「ややこしい奴」がいるだけです。そういうややこしい奴の離合集散がありまして、聖蹟桜ヶ丘地上げ案件で一敗地にまみれ、「ヤクザ」でないと経済界で生き残れないと、ヤクザ復帰を志す者もいる。そういうことが、宅見氏暗殺事件まで発展する。こういうことを語るとそういう世界にいるかのようですが、不動産屋とか金融屋とかの「暗黒面」に落ちるわけでない。不動産業者でも、「登記の魔術師」の物件には触らない人がいる。魔術師物件はスカスカだからと喝破する。176条177条など体感でわかっています。饅頭屋をさせれば、中の餡子が腐っているかとか、餡子がないとか饅頭割らなくてもわかるのであります。まことに「商売は道によって賢し」というべきです。 1 民法94条、93条。意思の欠缺だったと思います。別に住所を偽ることでない。登記の魔術師はあちこちに住民票を置くがそれには目的がある。別に身を隠しているわけでない。商売です。94条が商売道具の人もいる。当事者が納得していたらいいのです。いいことかどうかは知らない、納税して他人に迷惑かけねばいいのでは。仕方ない。 2 地上げ屋商売が稼業になりそして外道になる。地上げ事業で複雑にしたりして、物件を上げるのであります。そうすると金目的で横やりが入…

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